神戸人が旅する神戸・その6

HAT神戸を歩くC
人と防災未来センターなど

(神戸市中央区脇浜海岸通)

 HAT神戸中心街区に立ち並ぶ特徴的なビル4棟。手前から国際健康開発センタービル(IHDビル)、JICA兵庫国際センター、人と防災未来センターが2棟。いずれも震災と関係の深い建物です。
種別:まちあるき(公園、病院、温泉等)
中心街区の4棟

大まかな場所:HAT神戸中心街区
ちょっとした情報とか

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・位置関係
 東から西に「国際健康開発センタービル」、「JICA兵庫国際センター」、「人と防災未来センター(ひと未来館)」、「人と防災未来センター(防災未来館)」と連なります。再開発なので、それぞれのビルは相当間隔を空けて広々と建っています。
・見学情報
 人と防災未来センターは見学施設ですので、入館料を払えばだれでも入れます。JICAは北側に小さな広報スペースがあります。IHDビルも国際交流協会が入居する2階は国際プラザとなっており、本などが読めます。


フェニックスの彫刻 HAT神戸の中心部には特徴的な建物4棟が立ち並んでいます。残念ながら全体としての統一感はないのですが(少なくとも人防の2棟は合わせてもよかったのにと思いますが)、それぞれはなかなかきれいな現代的な建物です。
 一番手前にあるのが、国際健康開発センタービル。この名前からも分かるように、国際的な健康機関であるWHO(世界保健機構)が入っているビルです。震災14周年の今では分からないところもあるのですが、WHO誘致当時は、国連機関が神戸に来るということ自体が相当経済的・社会的インパクトがあると考えられていたようです。現在はそれほどの派手さはないものの、多少地元にも配慮した研究活動が行われているようです。(正直、生活実感からはかなりかけ離れているので、「ようです」としか言いようがない…。)IHDビルにはWHOの他にも、国際的な環境機関なども入っています。
JICA兵庫 また、2階は兵庫国際交流協会の「ひょうご国際プラザ」となっており、展覧会が行われたり、本やビデオを見ることができるスペースとなっています。座り心地のよい椅子や大画面の薄型テレビなども置いてあり、近くにはコップジュースの自動販売機もあり、美術館見学などでちょっと疲れた時に休むには非常に良い穴場です。ただ、この日は留学生なども対象とした書道大会が行われていたようで、人だらけでした。
 IHDビルの横にはJICA兵庫国際センターがあります。上の階は研修に来た外国人の方が宿泊できるようになっているそうで、これができてから灘駅周辺で外国人の姿を見ることがとみに増えました。北側には広報スペースもあり、いろいろな展示がされています。また、ホームページを見るまで知らなかったのですが、1階の食堂はだれでも使うことができるほか、イスラム教徒向けのハラル食だのエスニック料理だのを食べることもできるのだそうです。これはぜひまた行ってみなければなりません。
ひと未来館 その横の2棟が「人と防災未来センター」です。阪神・淡路大震災記念というとおり、震災の実態や教訓などを伝える、HAT神戸の核心ともいえる施設です。ちなみに、兵庫県主催の震災記念式典(1.17ひょうご安全の日のつどい)はこの人と防災未来センター周辺で行われます。
 現在は神戸を訪れる修学旅行生のメッカとなっており、休日より平日の方が混んでいるという変わった施設でもあります。確かに神戸に来てここを見なけければ仕方ないのも事実で、修学旅行生以外の観光客にもぜひ来てほしい施設です。
防災未来館 「防災未来館」では、震災が追体験できるほか、防災ワークショップなどで防災・減災についても学ぶことができます。最初の1.17シアターは震災被災者の中にはフラッシュバックを起こす人もいるというほど衝撃的な映像。賛否両論あったものの、やはり衝撃を知ってもらうことも必要ということでいまだに続いています。(なお、嫌な人は避けるコースがあるほか、気分が悪くなったら自由に退出してよいとのアナウンスがあります。)
 さらに、震災直後のまちを再現したジオラマも秀逸。また、ビデオによる震災体験もじっくり見ているとなかなか心に来るものがあります。じっくり時間をかけても、急ぎ足でエッセンスだけ見たとしても、それなりに感じるものがあると思います。
 「防災未来館」の横に立つのが「ひと未来館」。命の尊さや生きることの素晴らしさを感じることができる施設ということなのですが…残念ながら今年度中、3月いっぱいで閉館となります。防災ほどに人(特に修学旅行生)が入らなかった、一度行ったら2度目はなかなか行かないというのが問題だったようです。いろいろと事情もあるのですが、多少理念に走りすぎた感もあります。一度行く価値は十分にあると思いますので、近隣の方はお急ぎください。特に、「葉っぱのフレディ」のナレーションは斎藤由貴ですので、昔ファンだったお父さん方は、ご家族連れで訪れてみてはいかがでしょうか。
 震災の影響が、良くも悪くも色濃く反映されたHAT神戸。神戸にお越しの際はぜひ足を運んでみてください。(2008年12月・2009年1月訪問、2009年1月掲載)
 
IHDビル内 ひょうご国際プラザ JICA兵庫
IHDビルは内部も現代的。階段の上がひょうご国際プラザ。 普段は静かだが、この日は書道大会だった様子。 JICA兵庫前で行われた「イザ!カエルキャラバン」。
モニュメント 高速道路の支柱 神戸の壁の一部
震災の発生時刻や震度などが、モニュメント化されている。 曲がった高速道路支柱の一部を切り取って屋外保存。 震災でも残った「神戸の壁」の一部を保管したもの。
水に囲まれている 鎮魂のカリヨン時計塔 鎮魂の碑
防災未来館は水で囲まれており、水に浮かぶような建物。 1.17の正午の黙とうの際に鳴らされるカリヨン時計塔。 犠牲者の名簿が納められており、式典はこの前で行われる。
防災未来館4F 防災未来館3F 防災未来館2F
ホールの映像はハンカチの用意を。彼女も成長したなあ…。 復興をたどるコーナーは多少、雑駁な内容が多かったりする。 2Fはワークショップなど。ボランティアさんが大活躍。
ひと未来館1F ひと未来館3F1 ひと未来館3F2
フレディの声は斎藤由貴さん。ファンは急げ! 良くできているのだが、博物館としてはしんどいかな。 子どもたちは本当に楽しそうなだけに、多少残念。


リンク
WHO健康開発総合研究センター(By Wikipedia)
WHO神戸センター(By WHO)
財団法人 兵庫県国際交流協会(By (財)兵庫県国際交流協会)
JICA兵庫(By(独)国際協力機構)
阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター(By 人と防災未来センター)


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